『そしてサンタ・マリアがいた』のDVDは、大勢のシスターたちと共に見せていただきました。
大変感動いたしました。
七代も経って、信仰を語り継ぐべき主要人物がだんだんいなくなり、自分たちの信仰を守り続けることについて非常に不安に陥っている信徒たちの苦悩が、よく表れていると感じました。「七代待てば……」という預言を信頼して、何とか七代まで保ち続けてきた信仰が、今後一体どうなるのかという不安、恐れ、心配。それが互いに対する不信にまで陥りそうになる仲間たち。大浦にできた教会に希望を抱く人、恐れる人、その間の葛藤が非常によく描かれています。
実際に信徒たちの間には、このような葛藤があったのだと思います。その中でも、やはり女性の強さを感じます。このような女性たちがいなかったら、この信徒発見のドラマは生まれなかったかもしれない、と思います。あるいは、もっと後になったかもしれません。死をも覚悟で確かめようとする、あの熱意、希望。女性特有の直感で確信していたのかもしれません。
方言が時々わかり難いものでしたが、英語の字幕を同時に見ていて理解ができました。
役者さんたちは素人の信徒さんたちの劇団なのでしようか? それにしては、とても好演でした。また、BGMのラテン語聖歌がとてもきれいでした。
舞台装置が非常にシンプルで、場面転換が素早く簡単にできてよかったです。観る方の感情が途切れないので、とてもいいと思います。
ナレーターの役割も、上手に使われていると思いました。
このような作品をお作りになった神父様に、心からお礼を申し上げます。DVDにしてくださったお陰で、北海道の私たちも見ることができて、感謝で一杯です。また、英語訳がついているので、広く海外でも観られることを期待いたします。
神父様のこれからのお働きの上に、神様の豊かな祝福をお祈り申し上げて、お礼と感想とさせていただきます。
(殉教者聖ゲオルギオのフランシスコ修道会・札幌マリア院 Sr.永田淑子 様)