浦田慎二郎(サレジオ会司祭、ドン・ボスコ研究家)
観終わってただ一言、「強烈」……。ヨハネ・パウロ二世の教皇になるまでの人生のあまりのドラマに圧倒されました。これほどの痛みと苦しみを背負った人間だからこそ、全教会の上に立つ人間に選ばれたのだということが「強烈に」伝わってきます。今の自分の生き方の生ぬるさを反省させられ、どんな状況においても忍耐と希望と愛をもって強く生きていくという非常に当たり前のようなことが、実際にはどれほどの意味をもつのかを教えられるDVD。現代の教会における信仰的生き方・考え方を、カロルが自分の人生をとおして新たに見いだしていく過程も非常に興味深く描かれ、見どころの一つとなっています。