平和の教皇 勇気と感動!
予告編
ものがたり
1958年 ベニス総大司教であったアンジェロ・ジュゼッペ・ロンカッリ枢機卿のもとに、教皇ピオ十二世逝去の知らせが届く。すぐ戻るつもりでコンクラーベ(教皇選挙)に向かったロンカッリであったが、イタリア勢、外国勢それぞれの思惑で新教皇が決まらず、高齢の”中継ぎ”の教皇として思いもよらず新教皇に選ばれ、ヨハネ二十三世が誕生する。しかし、この”中継ぎ”の教皇は、保守的なバチカン中枢の枢機卿たちの期待に反して、その大きな人間性により、かつてなく 人々に愛され、バチカンの古い体質を刷新してゆく。
折しも第二次大戦後の東西冷戦の中、世界平和に向けて全キリスト教会の一致を目指し、400年ぶりに第二バチカン公会議の開催を実現させ世界を驚愕させる。 1962年のキューバ危機で、危うく核戦争が回避され、二億人以上とも言われる犠牲を出さずに済んだ陰にも教皇の平和への訴えがあった。
教皇フランシスコによる列聖(2014年)と第二バチカン公会議閉幕から50周年(2015年)を記念し、前半でその少年時代から教皇ヨハネ二十三世誕生までを、後半でその大きな愛と人間性を持って平和の実現者と呼ばれた稀代の偉大な教皇の生涯を描く。
主要関係者名
監督:Giorgio Capitani
音楽:Marco Frisina
脚本:Giancarlo Zizola / Francesco Scandamaglia / Massimo Cerofolini
製作:Luca Bernabei / Ferdinand Dohna / Anselmo Parrinello
CAST
アンジェロ・ロンカッリ(教皇聖ヨハネ二十三世)…………………Ed Asner
アンジェロ・ロンカッリ(神父-大司教時代)………………………Massimo Ghini
アルフレド・オッタヴィアーニ(枢機卿)…………………………….Claude Rich
ドメニコ・タルディーニ(大司教、のちに枢機卿)………………….Michael Mendl
聖ヨハネ二十三世略歴
1881年11月25日 | 北イタリア・ベルガモのソット・イル・モンテ生まれ 本名:アンジェロ・ジュゼッペ・ロンカッリ。子だくさんの農家の長男(13人姉弟妹の4番目 |
1896年 | 「魂の日記」を綴り始める |
1904年8月10日 | 司祭叙階(22歳) |
1925年&3月19日 | 教皇ピオ十一世よりブルガリアの教皇巡察師に任命される 司教叙階。司教モットーに「従順と平和」を選ぶ |
1935年〜 | トルコとギリシャの教皇使節 |
1944年 | 教皇ピオ十二世によってパリに教皇大使として派遣される |
1953年 | 枢機卿に任命されると共に、ベニス総大司教 |
1958年10月28日 | 第261代教皇に選出され、ヨハネ二十三世と名乗る |
1962年10月11日 | 第二バチカン公会議開幕(1965年12月8日閉幕) |
1963年4月11日 | 回勅「地上の平和」(パーチェム・イン・テリス)発布 |
同年6月3日 | 帰天 |